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国語対策「物語文の読解法」発達障害やグレーゾーンの子供向け(指導方法・発達障害)

ジャンプには中学受験(といっても偏差値の高い難関校ではなく、比較的入りやすい私立中ですが)を目指して国語の指導を受けている生徒がたくさんいます。

国語といえば大きく「漢字や文法、慣用句・ことわざなどの知識問題」と「説明文・物語文などの読解問題」の2つに分かれますが、特に後者の長文読解で四苦八苦している子がとても多いです。

国語の読解が苦手なジャンプの生徒たちにとって、「物語文を読んで設問を読んで指示通り回答する」という作業はとてつもなく大変です。

何が大変かといいますと主にこの3つです。

  1. 文章全体が長い!
  2. 難しい心情表現が出現する!
  3. そもそも入試の物語文の背景知識がわかっていない!

 

1.文章全体が長い!

文章が長いとどんな事が起こるのでしょうか。

まず、読むことに時間がかかり設問までいかないケース。読書習慣がないと読むスピードそのものが遅くて時間だけがどんどん過ぎていくことも、、、。

これは普段から本(マンガでもOK)で字を読むことを習慣化させていくことが必要になります。が、文字が多すぎて目の運動がうまくいかない(読み飛ばしや勝手読みなどをしてしまう)場合は、ビジョントレーニングも併用する必要があります。ジャンプでは「コグトレ」という教材を用いて認知機能を高めるトレーニングをしている生徒もいます。

次にワーキングメモリが低い子供の場合、複数いる登場人物の人間関係がごちゃごちゃになり、何が起こって誰がどういう気持ちになり、どんな行動をしたのかの把握が読み進めるうちにめちゃめちゃになってしまうことも。

こちらは本コラムの核心になる内容なので後述します。

 

2.難しい心情表現が出現する!

(例:しりごみする、ひるんだ、あぜんとする、いぶかる、いきどおる、まんざらでもない、など)

物語文は登場人物の気持ちが大事!といわれるけど、たくさんの人のいろんな気持ちが交錯して出てくるので誰がどんな気持ちかがわからなくパターンです。

これはそもそも語彙が不足しているので、マンガ形式の言葉のテキストなどを用いて時間をかけて言葉の知識と使い方を増やしていくしかありません。

 

3.そもそも入試の物語文の背景知識がわかっていない!

これはとても重要です。基本的に以下の鉄則を知っておくとかなり理解度も変わります。

登場人物は子供が必ず複数登場

主人公の心情の変化が最大のテーマ

マイナスからプラスへの成長の物語になっている(不信→信頼、誤解→理解、依存→自立、嫉妬→あこがれ、絶望→希望、失望→期待、妥協→自己主張、現実逃避→現実を受け入れる、など)

これは、生徒と一緒に様々な物語文をゆっくり楽しく図解(絵を描いたり図で人間関係を表して一文ずつ確認しながら読み進めていく)方式で読むことで理解してもらえます。

 

「視覚優位指導法」とは?

では、複数いる登場人物の人間関係がごちゃごちゃになり、何が起こって誰がどういう気持ちになり、どんな行動をしたのかの把握が読み進めるうちにめちゃめちゃになってしまう問題を解決するためのとっておきの学習法(私の指導法)を紹介します。

それが「視覚優位指導法」です!

よくある指導法で「主語と述語に線を引こう」「心情を表す言葉に丸をつけよう」などいろんな印をつけるやり方を見ますが、それはどれもおすすめしません。

なぜならば、読んでるつもり感だけで余計にごちゃごちゃしてしまうからです!

ここで物語文を読むときに是非とも知っておくべき背景知識がもう一つありますので伝えます。それは、「主人公の気持ちの変化にだけ注目すべし!」ということです。

たまに主人公以外の気持ちや行動を問われることもありますが、基本は主人公の気持ちや行動面がきかれます。

ですので、「視覚優位」にするコツは主人公マーク、その他の登場人物マーク、を分けて記号化していくことなのです。

百聞は一見に如かず、こちらの画像をご覧ください。

A.主語と述語に線を引いた場合

何がなんやらごちゃごちゃと線だらけでどこに主人公の気持ちが書いてあるのかさっぱりわかりませんね

B.心情を表す言葉に丸をつけた場合

Aよりは見やすくなりますが、こちらも結局は〇印が誰の気持ちなのか、すぐにはわかりません

C.人物ごとに記号を決めた場合

これが視覚優位指導法です

主人公澄子の気持ちには〇、お母さんは△、カコとてっちゃんは□、と記号化しています。

これで、「⓵澄子はすごくあわてた」の理由は簡単に読み取ることができます。〇の部分だけを目で追えばいいわけです。□や△は澄子の気持ちではないので読まなくて大丈夫です。

文章全体でどこを見ればいいのかスッキリしましたね。

リード文

澄子は(直子と同じクラスになり)「喜んだ」

澄子はカステラ会かディズニーランドか「迷った」

出来事=カコとてっちゃんが直子に話したことを澄子に突然報告した

澄子はすごくあわてた

捉えるべき部分だけが視覚化された儘田式視覚優位指導法、皆さんも是非試してみてください。

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