きっと大丈夫
元不登校からあなたへ(不登校)
今回は、私自身が不登校だったときのお話をしたいと思います。
学校に行けない子がこのブログを読んで「自分だけじゃないんだなぁ」と少しでも楽な気持ちになったら嬉しいです。
〜心境〜
まずは、当時どのような心境だったのかをお話しします。
私は中学生のとき不登校でした。
二学期の終わり頃から三学期の始めにかけて、少しずつ欠席が増え、そして全く行けなくなりました。
不登校になった大きな理由というものはありません。
・朝早く起きて満員電車に乗るのが疲れた
・女子特有のグループのいざこざが嫌になった
・先生、同級生に嫌なことを言われた
等々、一つ一つは小さい嫌なことが積もり積もって、学校が嫌いになったのです。
学校に行っていない時期は、罪悪感でいっぱいでした。
学校に行かない=悪いこと
と思っていたので。
学校に行っていない時期は何もすることがなく(何もできないという感覚が近い)、ただただ寝ていました。マンガやテレビを見て笑うことも、外に出かけることも、ご飯を食べてお腹いっぱいになることも、学校に行っていないからダメなこと、と考えていました。
もしそんな風に感じている子がいたら、声を大にして言います。
「そんな風に思う必要はこれっっっぽっちもない!!」
不登校になって一番辛くて、悩んで、悲しんでいるのは他の誰でもない、あなた自身ですから。
テレビを見ても漫画を読んでもいいんです!たくさん笑っていいんですよ!ご飯だってたらふく食べればいいんです!罪悪感を抱く必要はない、と言ってもどうしても考えてしまう子もいるので、せめて少しでも長い時間笑って、美味しいご飯を食べて元気になってほしいなぁと思います。
ジャンプの先生は皆あなたの味方です。
〜ガス抜き〜
ここまで私が学校に行けなかったときの心境をお話ししました。振り返ってみると、確かに辛い思い出が多いですが、そんな状況でも楽しみにしていたことがありました。
それは、週に1度通っていた習い事です。私は幼稚園の時からエレクトーン(電子ピアノのようなもの)を習っていました。
練習を殆んどせずにレッスンに行くという不真面目な生徒でしたが(笑)、週に1回外に出て好きな曲を弾く時間は、当時の私にとって唯一の息抜きでした。鍵盤に触っている時だけは、学校の事も暗い気持ちもすっかり忘れて、演奏に集中していました。部屋で悶々と考えたり、ただ寝ていたりせずに、外の空気に触れ、家族以外の誰か(私の場合はエレクトーンの先生)と雑談するというのも大きかったように思います。
もしあなたが学校に行けず、昔の私のような生活をしているのなら、週に1度でも(できるならもっと多く)息抜きの日を作ってみましょう。絵を描くでもいい、本を読むでもいい。絵を描くなら景色を、本を読むなら公園で、等なるべく外の空気に触れられることがいいです。悩みを一旦忘れる日を作ってガス抜きしましょう!
〜通える〜
私もガス抜きがうまくいったこともあってか、次第に学校に通えるようになりました。最後はそのお話をしたいと思います。
私の場合、年度の途中から通う勇気がなく、新学期から通えるかもしれないという気持ちになったので、3年生の始業式から学校へ行き始めました。
年度始めはクラス替えもあり、クラスの雰囲気が出来上がる前だったので、3年生になってからは殆んど休まず通えました。学校に行けるようになってからも、最後まで中学校は嫌いでしたし、友達はいましたが心から安心できる空間ではありませんでした。勉強も抜けが多く、かなり苦労しました。
特に英語が苦手だったので、テストは教科書の本文を全部丸暗記して挑みました。休んでいた分苦労したことが多かったのですが、あと少しで卒業できる、と考えたら頑張れました。
今振り返ってみても、不登校だったことは辛い思い出です。大人になった今でも、悲しかった気持ち、苦しかった思い出は消えません。しかし、学校へ行かなかったことは全く後悔していません。むしろ良い経験をしたと思っています。普通に学校に通えていたら気づけなかった気持ちを、たくさん知ることができました。そう思えるのは、中学校を卒業してから今まで、私を支えてくれる多くの仲間に出会えたからです。
元不登校だった私からあなたに言えるのは
“絶対に大丈夫になる日が来る”
ということです。
今の状況は必ず終わりが来ますし、たくさんの良い出会いがあります。
楽しい出来事もあります。
学校に行く=良いこと
ではありません。
本当に良いこととは、あなたが毎日心穏やかに過ごせることです。
楽しいことができるように、やりたいことを探せるように、あなたの心が元気になることです。
あなたが無理して笑うのでなく、心から笑顔になれるよう、サポートしていきますからね!
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