国語と会話
話した言葉が国語の教科書(発達障害)
小学校や中学校で予定帳を書いて提出するということが必ずあります。国語が嫌いな生徒さんは予定帳の感想など書くところが非常に苦手で、いつも何を書いたらよいのか、どんな内容を書こうか、と悩んでいました。
一緒に勉強をしていくなかで、まず会話をする、という手段を取りました。それというのも、普段から携帯ゲームやスマホなどで遊んでばかりいるため、家族ともコミュニケーションをあまりとっていない、という状況だったからです。最初は好きな事を一緒に話すことから始め、段々と、休みの日は何をしていたのか、日常的なことを話題にするようにしていきました。何回もそのようなやり取りをするなかで自分の行動や気持ちを言葉に表すことができるようになりました。話したことをそのまま文として書くと、どうしても不格好になってしまうため、今は書くための文の整理をする練習をしています。
今まで文を書くのが嫌だった子でも、自分の意見を言えるようになったというだけで、感想を書こう、と一生懸命になっている姿を見て、話すことは国語への力になっているのかな、と感じました。また、話すということは、今まで話をしなかった子からすると勇気が必要です。話そうとしたのに、聞き手の大人が不機嫌な態度や素っ気ない態度をとってしまうだけで話すのをやめてしまう子もいます。話したそうにしているときは、相づちを打つだけでもいいので聞いてあげるよ、という気持ちをもって対応できるようになると打ち解け会うのも早くなるのではないでしょうか。
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