手順が大事
就学前の学習指導(年中~年長、小1)~PART2~(指導方法・発達障害)
前回の続きになります。(»就学目の学習指導PART1)
前回は幼児指導の適切なアイテムについて述べました。今回は適切な順番についてお話します。
➀言葉(国語の土台)の適切な順番とは
言葉を教える際にすぐに鉛筆でひらがなを書かせたくなるのが親心です。しかし物の名前とひらがなが音で一致していることや文字そのものへの興味が定着していない段階で文字を書かせようとすると、子供は「書く」という行為を嫌いになってしまう恐れがあるので、書くのはもっと後になります。具体的には5歳半ば以降(小学校入学の半年前あたりから)で大丈夫です。
大切なのは最初の順番です。
- まず文字は使わず会話だけを通して絵と言葉が一致していることを楽しく教える
- 次に絵とひらがなが一致していることをカードを使って教える
- クリップを使って手を添えて運筆(ひらがなではなく、単純な線)練習をし、筆圧チェックをする
- ひらがな単体を書く(優しい「し」「く」などから)ことと読み聞かせを同時に進める
- ひらがなで物の名前を書く
といった手順になります。
➁数の概念(算数の土台)の適切な順番とは
- 最初に具体物(おはじきなど)で数え上げを行う
- 半具体物(りんごなどの絵)で数え上げを行う
- 半具体物と数字(1.2.3,、)が一致していることをカードを用いて教える
- 半具体物をりんごなどの物ではなく〇や□の記号に置き換えていく
- 手書きで良いので1階建て~3階建てが見てすぐわかるブロック型の家を書き、どれが大きいか問う
- 階段シートと2つのキャラクターのグッズを用いてどちらのキャラクターが上にいるか問う
- キャラクターを外して数字の大小を教える
といった手順になります。
実際に私が研修している風景もこちらで紹介しておきますね。
読んでいただきありがとうございました。
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