挨拶が全て
低学年指導において(指導方法)
私が低学年指導において「ルール」としてあえて意識し徹底することは、「挨拶」です。どの子も初めて家庭教師をつけるときは、ドキドキワクワクしていますが、やはり人間対人間となりますので、長くお付き合いできるためのルールを作ることが大事と考えています。
家庭教師の指導では、学校と違いチャイムが鳴りません。そうなると、おやつの途中でも着替えの途中でも時間が来れば、授業を始めることはできますが、ダラダラした時間の中で始めても、お互いうまく切り替えができません。よって、「挨拶始まり(お願いします。)~挨拶終わり(ありがとうございました。)」のルールを作るのです。
また、感謝(ありがとうございます。)や謝罪(ごめんなさい。)の挨拶も徹底させます。子供からすれば、周りの大人はなんでもしてくれたり、許してくれ足りする人という勘違いな傾向があります。学校の先生ではなく、一家庭にいる人ならなおさらです。家庭教師も「教師」というキーワードを持ちながら、どちらかというと「家に来てくれる優しいお兄さんお姉さん」の枠組みに入ることが多いです。しかし、感謝や謝罪の挨拶を交わすことによって、一線が引かれ決して「なんでも許してくれる人」にならなくしていくことが大切なのです。勿論どのタイミングで使ったらいいのかまだわからない学年でもあるので、子供の何倍もこちら側が使う必要があります。それでもここで、そういった挨拶をするというルールが発生してくるということを知った生徒さんからの変なワガママや主張が減ってきます。
実際に保育園の年長さんの指導をしたときも、とにかく挨拶を徹底することから始めました。彼女は祖父母と同居しており、とにかくおうちではお姫様のような存在でした。なので、好きではないことに向かうことも、時間を守ることも、決められたことをこなすこともとても苦手で、始めの何ヶ月かはちゃんとした授業にならず、とても手をこまねいていたことが今でも記憶に新しいです。
しかし、それは私が「なんでも許す大人」と違う存在となってきたころから、だんだんとおさまってきました。挨拶が始まれば、大人しく机に向かい、やるべきことに敬意を払いながら一歩一歩進んで行く、そして挨拶でキチンと終わる。この繰り返しで一生懸命授業に向かう子になったのではないかと思います。
古臭い考えかもしれませんが、生徒さんみなさんは挨拶を「学習」に対して正しく使えていますか?家庭教師をはき違えていませんか?自分の未来のためにも、そういった感覚を取り戻してあげてください。
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