謙虚たれ?
学び、学べよ学問のすゝめ(指導方法)
お恥ずかしながらこのワタクシ、大学というものは単純に「大卒」という資格を得るためだけのものであるなどという、なんとも滑稽な思想を抱いておりました。
先輩や同級生たちと、いわゆる「楽単(楽に単位を取れる科目)」の情報を共有し、いかに「人生の夏休み」を楽しく過ごすか、という考えに終始しておりました。
嗚呼、もったいない!今社会人になって初めて、自分がどれほどまでに青年期という貴重な時間をドブに捨てていたのかということを理解し、後悔の念が絶えません。
中学生になった時に、小学生の勉強が重要であったことに気づき、高校生になった時に、中学生の勉強が重要であったことに気づきます。本当に賢い子であれば学びながらにそれの重要性に気づくものなのでしょうか?残念ながらこのワタクシにはそれほどまでの知恵がなかった…。
えてして気づきは遅れてやってくる、そのように思います。たとえ「今やってる勉強はとーっても大事なんだよ!」と説いて見せても、当の本人にとってはなんのことやら、まるで暖簾に腕押しなわけです。「なんでわかってくれないかな!」と思っていましたが、いやはや、自分がまさしくそれであったとは…。
だからでしょう。成績の上がる子は賢い子というわけではありません。素直な子なんです。先生から言われた通りに宿題をやり、先生から言われたとおりにルールを守る。世の中で「当たり前の事」を「当たり前」にこなせる子が、成績を取っていくんです。
では何を教えるべきか、もう毎度のことですが、「素直さ」を教えれば万事解決なのでは!?
はてさて、私のブログはいつもこう、なんというか抽象的な話になっていく。でも、それが教師の考えの根底にあるべきだと思っているのです。そしてまた、その抽象的な事々を、具体的、実践的なところへと落とし込んでいきたい。せっかく個人個人がブログにいろんなことを書けるようなフォームですから、一人ぐらいそういった内容を書いていってもばちは当たらないだろうと、独りそのように考えております。
素直さ!それはイコール謙虚さであるかと思います。よく教えていただくことは、「人間自分が賢いと思ったら終わりだ」ということ。自分がどれだけ物事をわかっていないか、知る必要があるか、そのような態度でなければ、「学び」はストップしてしまいます。
我々大人は、いかにして子どもたちに謙虚さを身に着けさせるか、何もせずに「謙虚たれ!」と言ったところで、無理ですよね。子どもたちが自然的に謙虚になれるように、私達が子どもたちにとっての良いモデリング対象(模倣体)であるべきです。
つまるところ、私達こそが、学ばなければならないわけです。教科の勉強、子どもたちのこと、社会のことetc. 私達が多く学べば、それが生活や言動に現れます。自分たちでさえ、「あぁ、この人は賢い人だな」と気づくことはよくあるはずです。子供にとってももちろんそうで、別に「お説教」なんてせずとも、子供は賢い人からは学ぼうとするものです。それは理屈や思考によるものではなく、人としての「本能」に依るものであると思われます。
少年漫画ではないですが、昨日よりも今日、今日よりも明日、さらに多くの学びをしていかなければならないと思っています。一日単位ではなくても、たとえば、中学生は小学生のときより勉強するべきであるし、高校生は中学生の時より勉強するべきである。果たして社会人である我々は、学生であるときよりもさらに勉強に時間を費やしているのでしょうか?
今、大学生の時の不勉強がたたって、折々に自分の無知を嘆くことがあります。ですが後悔先に立たず、今しっかりと学び、今受け持っている生徒はもちろん、これからも関わるであろう多くの生徒に「謙虚たれ!」と堂々と言えるようになっていきたいものです。
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