褒め理論
声がけを考える④(指導方法)
【声がけ】シリーズももう第4弾になりました。今回は『褒め方』について考えたいと思います。
これは第3弾からの繋がりです。
せっかくこちらが発問を考えて、生徒さんをうまく答えまで誘導できて、さらに生徒さんがちゃんとやってくれたのに、褒め方がマンネリではよくありません。継続性を持たせるという意味で弱いからです。授業でこちらがしてほしいことをできるようにして、宿題で繰り返してもらう。身についたかどうかは小テストで確認する。これが家庭教師の行う業務のワンセットですよね。そして、できるようにする過程で褒めることはとても大切なことです。
さて、家庭教師における『褒める』とは何でしょうか。
やる気を出す、気分を盛り上げるというのは大前提として、以下のことが目的に含まれるべきでは!と個人的に強く思います。それはズバリ、意識させることです。褒められて嬉しくない人はいません。それが自分が頑張ったことなら尚更でしょう。結果のみではなく、個々を褒めてあげましょう。そしてそれを生徒さんの気持ちに刻んであげましょう。
この観点に立つと、軽く使いがちな『すごいね』『できたね』がどれだけ言葉足らずか、ということが分かります。何がすごくて何ができたのか、それを伝える努力を怠っているからです。
具体的には、以下のようにバリエーションができます。
◎『すごいね』
→『漢字もあるのに文字の大きさが合わせられてすごいね』
→『きちんと確認しながらやったら3問続けて当たってすごいね』
→『今日の目標だったこの問題が解けるようになってすごいね』
◎『できたね』
→『ノートの順番の通りに自分だけでできたね』
→『見直しが1人でできたね』
→『プラスとマイナスがちゃんとできたね』
一つ一つを褒めているので、最後が同じ言葉でも構いません。たくさん褒めてあげられます。
褒めることそのものに語彙力はいらないのです。
また、『すごいね』『できたね』とだけ連発していると、「すごいしできるんだから、これ以上勉強しなくていいでしょ」と切り返される可能性がありますが、この褒め方ならそれはありません。
先生が褒めたのはココとコレだから、次はこれができるようになろうね!と話すことができます。
このように、褒め方はとても大事です。でも・・・どうしても間違えちゃうこともありますよね。その時はどう言ってあげましょうか。次回は『間違いの指摘』で書いてみようと思います。
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