観察する
昼夜逆転のお悩み(不登校)
家に篭もりがちな子供たちは、昼夜逆転してしまうことがあります。
『このままでは学校に行けない。どうしたらいいでしょうか。』と相談されたことのある先生方も多いはずです。
そんな時どんなことを話しますか?
私は、子供の昼夜逆転は学校に行けないことの原因にはならないと考えています。
その証拠の1つとして、上手くいっている生徒さんと家庭教師の間では、急な授業のキャンセルが出にくく、さらに時間や日程の変更がある程度可能だという事実があるからです。これは生徒さんが昼夜逆転していても全く関係ありません。
授業の日は起きていようとしてくれるのです。
普段は何をするにしても当日その瞬間まで本人がどうするか分からない、ゲームやユーチューブ以外の前向きな何か目的があって自発的に起きるなんてありえない、そう思われるお母様、お父様からすれば、およそ信じられないレベルの話でしょう。
また、「先生が来る日は起きるのに、次の日からまた昼夜逆転してしまう。本当は出来るはずなのに」と、継続して朝起きられないことを歯がゆく感じるご家庭もあるかもしれません。
状況や場面は違いますが、昼夜逆転に悩むという意味では同じカテゴリーの話だと思います。さて、これをどう考えて対策していきましょうか。
もちろん絶対にこうだ!ということは言えませんが、私なりの考えをお話したいと思います。
昼夜逆転が起きているのに家庭教師の授業の日は起きる
起きれるなら起きていて欲しいのに、それが続かない…この悩みはとてもとてもよく聞きます。
まず第一に、子供さんの様子をよーーく観察してください。
心配な気持ちをすべて観察に向けて、活動している時間帯や場所、その時家族は誰がいるのかを確認しましょう。
誰がいてもどんな時間帯でもほぼ部屋にしかいないというのであれば、まだ話をする段階ではありません。
その頃は、有り余る時間をどうしたらいいか分からず、ネットやゲームに興じてもあまり昼は反応を得られないので
だんだん夜型になります。それが部屋から出て自由に動いて、食事も家族と摂れるようになれば、少しずつ話を聞いていける段階かなと思います。
繰り返しになりますが、ジャンプの先生たちの話では、あまり「行っても起きてくれない」はありません。
頑張って起きてきて「先生すいません。どうしても眠いので授業は無理ですが宿題たくさんください」と言われたという話はけっこうありますが。
この違いは、その人と会うことが自分にとって大切だと思っているから
もっと言うと、その人と何かを成すプロセスを踏んだからだと考えます。
家庭訪問してくれる担任やカウンセラーと会い続けられないこともこの観点であれば説明がつくのです。
コミュニケーションの改善では、本人が前向きになることがあってもその気持ちをどう体現させて自信に変えるのか分からない。
分からないうちにその気持ちがしぼんでしまい、次にその人と会うことが億劫になってしまう。知らないうちに失望されているのです。
家庭教師として勉強を軸にコミュニケーションを取れば、少なくとも「問題を解いた」「自分にもできる」を与えることができる
それが、ジャンプの先生たちが生徒さんと会い続けられる理由だと私は考えています。
昼夜逆転は止められません。ですがずっと続くこともありません。
まずは子供さんの様子をしっかり観察し、考えていきましょう。
私たちプロの正社員家庭教師が未来あるお子様の力になれることもきっとあるはずです。
お一人で悩まれず、是非私たちを頼ってみてください。
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