飛ばせない
分からないを飛ばせ!?(定期試験対策)
前回の記事では『10月になるとモード転換する生徒さんが増える』ということを書きましたが、寒くなると急に内なる自分が活性化するわけではありません。(そういう覚醒条件が分かるととても嬉しいですが、大体分かりません)
定期テストや模試などの対策と学校サイドが気合いを入れてくること。それに伴って身近な友達やクラス、学年のみんなが焦り出すことにより気持ちが引っ張られるため、生徒さんのモード移行が起こると考えられます。学校を休みがちな子も、ネットで焦りを吐露する発言などに触れるため、少し変化してきます。私達はそれをうまく捉えて、過剰な不安や妙な自信を持たせないように進めていくわけです。
さて、この時期からポツポツ聞こえる相談として『分からない問題を飛ばせと教えても飛ばさない』というものがあります。これにより、後半解けるはずの問題に時間を割けなかった、そもそも時間が足りなかったということになるのですが・・・
実はこの質問には難しい部分があります。
実は『飛ばして次へ進む』という行為には
・経験
・タイミング
・不安やプライド
の3つが関わるからです。
飛ばすことによりどんな良いことがあるのか。その結果を『経験』させなければ、飛ばし方と戻り方は分かりません。飛ばした方が良かったと思わなければ飛びません。
飛ばす経験を付けさせるためには、そのタイミングと、自分の不安やプライドをどう考えていくかを教えなければいけないのです。テスト特有の心理ですが、これも教えていくことになります。
具体的にどう伝えて何をさせるかを次回お伝えしたいと思いますが『分からない問題を飛ばせ!は難しい』の観点を知っていただければと思います。
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