多い女子中
女子中が多いのはなぜ?(中学受験)(自宅学習)
現在、東京にある私立の女子校の約90%は戦前に創立された学校ばかりです。とても歴史がありますね。
遡ること明治時代、当時、日本の義務教育は小学校まででした。国家の方針は殖産興業・富国強兵をスローガンに優秀な男子を育成しよう。そのために国が中学校を設けよう(官立。現在の公立に該当)というものでした。
ですので女子に対しては明治政府は男子ほどはそういった育成意識を持っておらず、むしろ女子は義務教育の小学校を卒業したら良妻賢母を目指し男子を支えていくべしという風潮があったそうです。それは1876年(明治19年)に公布された帝国大学令(東京大学を筆頭とする7帝国大学)の入学資格者が高等学校卒業となっており、女子が入学することは事実上不可能であったことからも国の姿勢がわかります。(明治維新によって文明開化の流れから女子教育の必要性も意識はされるようにはなりました)
そんな古き日本男子的発想と真逆の考えを持っていたのが現在ミッション系と呼ばれる宣教師やその関係者たちです。彼らは明治時代、日本のそういった遅れた思想を打破すべく、国家が定める中等学校とは一線を画する国家の支配下にない独自の文化を持つ学校を設立していったわけです。それが私立女子中の始まりです。
明治30年代あたりから私立の女子校は随所に産声を上げていき、大正時代になると帝国大学へ女性が入学するケースも出始めましたが、国家の女子の進学についてはずっと消極的なままでした。(世の中のそういった風潮が大きく変化したのは、第二次世界大戦後になります。)
ということで、まとめますと、
男子の中学校・・・国(公立)
女子の中学校・・・民間(私立)
という図式があったということですね。
東京だけみても女子校が男子校の倍以上存在しているのはそういった歴史を紐解くとわかってきますね。
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