読書≠読解
本を読む=国語が得意になる?(自宅学習)
この間、小学生の生徒さんのお母さんと話していたら、こんなことを言われました。「ウチの子は本を読まなくて困ります。図書館に連れて行っても、大好きな動物の本しか借りないんですよ。写真ばかりで、文章がほとんど載って無いんです。国語が出来るように文章の多い本を読ませたいんですけどね…」
私はこのお母さんの発言の中に2つのポイントがあると思いました。
まず、生徒さんに好きな本を借りさせてあげたお母さんの対応は素晴らしかったということです。もしお母さんが、文章が多くないからといって無理矢理に別の本を借りて読ませようとしても、そのうち読書自体が嫌いになることは避けられなかったでしょう。でもお母さんはそれで本当に良かったのかと悩んでいるようでしたので、そのまま好きな本を読ませてあげて下さいと伝えました。実際に借りていた本は確かに写真ばかりの本でしたが、隅の方に細かく動物の情報がビッシリと書かれていて、生徒さんはそこをしっかり読み込んでいたのです。好きなことや知りたいと思っていることなら、細かい文字でビッシリと書かれていても自分から読もうとするものです。
二番目に、学校の国語の成績を上げるために読書をさせるのは本当に効果的なのかということです。なぜかというと、読書をしても学校のテストの問題が解けるようにはならないからです。確かに文章を読むスピードは多少早くなるとは思います。しかし、好きな本を読んでいる時に登場人物の心情や場面の転換などを分析しながら読む子はいないと思います。ただ物語の続きが気になって、それどころではないはずです。そもそも国語の教科書に載っているような文章と子供に人気のある本は違うことが多いです。例えるなら、洋楽が大好きで毎日聞いていても、英会話が出来るようにはならないのと同じようなものではないでしょうか。
やはり国語の成績を上げるためには文章を分析しながら読み進める訓練を、教科書の文で行うのが最も効果的だと思います。ジャンプでは生徒さんの教科書、進み具合に合わせてそういった対策を行っています。効率的な指導で、生徒がぐんぐん成績を上げられるよう日々サポートを行っていきます!
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