指導論
小学生の国語(自宅学習)
今回は、小学生の国語の指導についてお伝えします。国語は当然ながら学年が上がるにつれて、漢字は難しくなり、文章の構造も複雑になります。また、設問についても、4年生くらいまでは「本文に書いてあることをそのまま抜き出す問題」あるいは「語尾を少し変えるだけで答えられる問題」といったような比較的解きやすいものが多いです。しかし、5,6年になるとパッと見て理解することが難しい文章に変わり、答え方も一工夫必要になってくることが増えていきます。
そのため、高学年になり国語に躓いてしまう小学生が出てきてしまいます。普段指導をしていて気付くこととしては、問題を解くにあたって意外と文章を見ていないことがあげられます。学校の授業の中で習ったことに関しては、小学生はかなり覚えており、その情報から答えを導くことが多いです。すると問題文から答えを探そうとせずに、いきなり答えを書き始めてしまいます。
その際に、答えがあっているから「○」としてしまうと、前述のとおり、高学年で躓いてしまい、結果、中学校でも国語が苦手科目になってしまいます。
私の場合、答えを書いた後でも「なぜその答えなのか?」、「どこにその答えが書いてあるのか?」、「本当にその答え方でいいのか?」などといった質問をするようにしています。これは、低学年でも必ず行うようにしており、どのようにして答えを導くのかを早い段階で身に着けさせることができるようになります。
「点や丸をつけ忘れた」、「~ことで終わらせなかった」、「抜き出すときに漢字を間違えた」といったような国語によくある間違いは、単に生徒のケアレスミスではなく、普段の宿題の取り組み方によって身についてしまったものが原因であることが多いです。
「本を読まないから国語が苦手」という話は良く聞きます。しかし、このようなポイントをおさえることで苦手を克服できるようになるのです。
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