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なんで社会を勉強するの?(自宅学習)

2016.9.18

「社会って覚えることが多すぎて苦手...」誰もが一度は思ったことがあると思います。覚えれば点数が伸びることは事実かもしれませんが、暗記が嫌いな生徒さんはモチベーションが上がりにくいかもしれません。では、なぜ社会を勉強しなければならないのでしょうか?

 

1つの理由としては『記憶能力のトレーニング』とみることもできるかもしれません。暗記という点において、社会で覚えなければならない内容は他科目と比べてもトップクラスに多いです。しかし、他の科目にも『暗記』が存在する以上、これが社会を勉強する理由の本質とは言えません。では再び、『社会』という漢字から紐解いてみましょう。

 

『社会』という漢字は『社(やしろ)の会』と書きます。やしろとは、神様を祀る建物のことを言います。人々は昔から神様を中心に生活してきました。神様の周りに人々が集まり、それが次第にグループを形成し、社(やしろ)の会、つまり『社会』と呼ばれるものになっていきました。しかし、この中に上手く入り込めなかった人もいるはずです。では、この社の会から外れてしまった人はどうなってしまったのでしょう?昔は一人で生きていくことは困難でした。食料を確保することも、寝床を確保することも、安全を確保することも、すべて一人でやらなければなりません。当然出来るわけもなく、社の会から外れてしまった人は、残念ながら命を保つことはできませんでした。

これが社会を勉強する理由です。『社会』を勉強するということは『社の会』に入るための準備なんです。その『社の会』とは、市であり、県であり、日本であり、世界でもあります。『社会』を勉強しなければ、言葉の通りの意味で『社会』に入っていくことができないんです。表面的に『社会』に入っていったと感じたとしても、実は『社会』から都合のいいように扱われてしまっているだけです。

 

「それが『社会』を勉強することとどう繋がっているの?」生徒さん達にはピンと来ないかもしれません。例えば、社会で勉強する歴史。「○○という人が△△という法律を作りました」と習ったとします。仮に、その法律が素晴らしいものであれば現在も続いているはずですよね?でも、そうではないわけです。その法律には問題点があったからこそ、誰かが廃止してしまったんです。そこで『社会』の勉強です。その法律にはどんな問題点があったのか、そもそもどういった目的でその法律が作られたのか、学校の授業でも扱ったことがあると思います。このような過去の失敗を学ぶことによって、私たちは成長し、それが現代の『社会』へと繋がっているんです。

『過去』を知っているのと知らないのでは大きく違います。例えば、学校を休んでしまった日に、学校でとても面白い出来事が起きたとします。次の日、学校に行くとクラス中がその話題で持ちきりになっています。そんな時、なぜか仲間外れにされたような気がしませんか?それは『過去』を共有してないからです。皆が当たり前に知っていることを自分だけが知らないと、クラスという『社会』に入っていけないんです!『社会』から外されてしまったように感じるんです!大人になると『社会』で勉強することは皆が当たり前に知っています。そんな中で自分だけが『社会』で勉強することを知らないままでいたら...少し怖くなってきましたか?今からでも遅くありません。『社会』に入る準備をしておきましょう!

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