記述論述
記述論述のキーワード(受験対策)
高校受験直前の今回は、国語・社会・理科などの「記述問題」あるいは「論述問題」のワンポイントアドバイスです。大きく分けて2種類の問題があります。1つは①「知識で答える」問題、もう1つは②「その場で考える」問題です。①は社会と理科に多く、国語には少ないです。国語の場合ですと四字熟語や慣用句の意味を答える問題くらいでしょう。①は、日々の勉強+定期的なチェックと復習の積み重ねです。受験生の皆さんで、この時期に、目標とする受験校のレベルに達していないと思うならば詰め込むしかありません。
そうやって積み重ねてきた皆さんが苦戦するのが②、それも複数の条件が含まれる問題です。例えば社会の問題で
「資料1はA国の1980年~2015年における小麦の輸入量の推移を現したグラフである。近年、A国の小麦の輸入量はどのように変化しているか、答えなさい」
…これであれば簡単です。増えているか減っているかを答えるだけでOKですから。ところが
「資料1はA国の1980年~2015年における小麦の輸入量の推移を、資料2は同時期のA国の人口の推移を現したグラフである。近年、A国の小麦の輸入量はどのように変化しているか、資料2から分かることに関連付けて答えなさい」
こうなると少し難しくなります。資料1だけならば輸入量の増減を、資料2だけならば人口の増減を答えれば良いのですが、2つセットになるとどうすれば良いのか。仮に輸入量も人口も増えていた場合「小麦の輸入量が増え、人口も増えている」と答えて良いのでしょうか。いいえ、これではいけません。これでは2つの事実を並べただけで全く「関連付け」られていませんから。2つ以上条件がある問題の場合、どちらが先(原因・理由)でどちらが後(結果)なのかをはっきりしなければならない場合が多いです。これは国語や理科でも同様です。問題によっては、それを自分で考えなければならない場合もありますが、例に挙げたような問題であれば、どちらが先でどちらが後なのか、問題文が教えてくれています。キーワードは「~に関連付けて」です(他には「~をふまえて」もあります)。こちらがついている方が先で、そうでない方が後です。ですから上に挙げた問題で、輸入量も人口も増えているのであれば「人口が増えたので、小麦の輸入量も増えている」とすれば正解です。
問題文にはヒントがあります。特にこういったキーワードを見落とさないことが、正解と合格を引き寄せます。頑張っていきましょう。
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