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80点要注意クリップマーク

小学生のカラーテスト平均点(発達障害)

2021.4.12

カラーテスト見本

「中学生になったら急にテストで点がとれなくなってしまった!小学校のときはそこそこ取れていたのに、、、」というようなご相談をいただきます。

はたして『中学生になった途端、急に勉強がついていけなくなる!』ということが起こりうるのでしょうか。

全く起こりえないわけではありませんが、実際は小学生のあるタイミングから勉強につまずいてしまい、そのまま中学生になってしまった、というケースが多いように感じます。小学校の時のカラーテストで80点以下が多い場合は要注意です。

小学校と中学校のテストの違い

ではなぜ、親は「中学にあがって急にできなくなった」「小学校のときは普通だった」と感じてしまうのでしょうか。

そこには『小学校で行われるテストと中学校で行われるテストの性質の違い』があります。ご相談されるお父さんやお母さんに「小学生のカラーテストの平均点をご存知ですか?」と質問すると、すんなりと答えられる方はほとんどいません。

発達障害:小学生のカラーテスト

「中学生や高校生の時の定期テストはイメージできても、小学生の時のことは忘れてしまった・・・」または「あまり記憶にない」という方が多いのではないでしょうか。

苦労した覚えがないから分からないと仰る保護者様も本当に多くいらっしゃいます。しかしこの小学校で実施されるカラーテストこそ、お子様の現状の学力を知るのにとても役立つアイテムになるのです。

もしお子さんが小学生の時にカラーテストで80点以下をたくさんとって帰ってきている子だったら・・・。実はそれ、子どもからの「勉強が不安」なサインです!

中学生からの定期テストと小学生のカラーテストには決定的な違いがあります。中学生以降の定期テストでは2、3ヶ月かけて学習した内容の基礎と応用が問われるので、長期記憶が必要です。長期記憶が備わっているとは、文字通り習ったことを長期間覚えている、定着している、ということになります。

一方、小学生のカラーテストは、その単元を習い終わったらすぐにテストをします。習い終えたその日のうちにカラーテストがあったりします。つまり小学校のカラーテストは「覚えているうちに確認する作業」なので短期記憶で足りるのです。「短期記憶で足りる」ということは逆にいえばその場では良い点数が取れても、時間(日数)が経つと忘れてしまうということになります。(脳の世界では有名な「エビングハウスの忘却曲線」という理論があります。人は覚えたことを1時間後には56%忘れ、1日後には77%忘れる、という研究結果です。人間は時間の経過とともに学んだことをドンドン忘れていくものであることを証明しています。)

つまり学習の定着度がどうなっているかを把握したいとき、小学校のカラーテストは授業で扱ったこと、教えたことを忘れないうちにすぐに確認するため、長期記憶として定着しているかどうかはカラーテスト単体では図ることができないわけです。誤解を恐れずにいえば、その場でその時にできていれば良し、というのがカラーテストの性質です。国語の漢字のカラーテストなどで「毎回のテストは満点近く取れるのに、まとめのテストになると点数がガクッと下がってしまう」という声をよく聞くのもそのような性質が起因しています。

カラーテストの平均点は?

カラーテストの内容はひねった問題や応用問題は存在せず、基本問題だけで構成されていて、平均点も85点になるように作られています(←重要です!)。学期末のまとめのテストですら平均点は80点以上が想定された作りになっています。つまり、クラスに100点を取る子が何人もいるテストなのです。30人学級でおよそ25人くらいは90点以上だったりします。

もしもそのカラーテストで80点を取ってしまっていたら・・・。それは平均点より下、もしかするとすでに周りと少し差がつき始めているかもしれません、、、。

80点取れていても、それで平均以下、ややもするとついていけていない可能性すらある!この事実に驚かれる保護者の方も少なくありません。なぜなら中学高校のテストでは平均点はだいたい60点前後だったりすることが多く、その印象が強く残っているからです。

ましてやお子様の点数が50点や60点だった場合、それは「平均ちょっと以下」ではなく、「かなり周りから遅れてしまっている」状態であったということになります。

小学生のカラーテストは平均点は80点以上が想定

ここで大切なのはカラーテストの点数を見た時に、

といったお子さんのつまずきサインを見逃さないことです。中学生になって勉強ができなくなったと焦ることのないように、小学生の頃から取りこぼしの無い学習を目指さなければいけません。それはお子様が普通級の場合でも特別支援学級の場合でも同じです。特に特別支援学級や通級(個別級)で先生がサポートしながらカラーテストをやっている場合、赤丸がついていても実は先生がヒントを出したり正解を教えながら一緒にやっていることもよくあります。それだと実際の学力とカラーテストの点数にかなりの隔たりが生じていることになります。また、発達障害の特性やWISCでの数値の有意差がある場合は尚更、カラーテストに対して周囲が理解してあげる必要があります。

繰り返しになりますが、お子様のカラーテストが

70点台から80点・・・黄色信号
50点台から60点台・・・赤信号

と捉えてください。

たまに、赤信号なのに赤信号だと気づいていなくて「うちはそこそこの点数が取れてればいいんですよー」という親御様がいます。

しかしそれは誤った考えなのです。

今の小学生は昔と比べてこなすカリキュラムも多く内容も難しく、カラーテストの頻度も毎週毎週あったりもします。(詳細は、下記コラムをご覧ください)

中学や高校の数ヶ月に一度の定期テストと実施される回数が全然違います。点数もクラス中に知れ渡ったりしますので、カラーテストで点数が取れていないということは、授業についていけていないだけでなく、クラスメイトに馬鹿にされたり、日々点数で評価されて心が折れたり、と様々な面で悪影響を及ぼし、自己肯定感の低下や自信喪失を招くのです。(ジャンプでもクラスの女子に点数をからかわれて学校に行きたくなくなった、なんとか馬鹿にされないようにしたい、という想いで入会する男子が結構いたりします)

特にお子様が低学年の場合、カラーテストで間違えた問題がそのまま放置されてしまうと、できない問題やわからない単元がそのまま次の学年へと積み上がっていきます。例えば小2の「1㎝は10㎜」といった単位でつまずくと、小3のmや㎞、それを使った小4,5年の道のりや速さの文章題もわからなくなり、気づけば文章題は全部苦手、といった事態も招きかねないわけです。

以上から、小学生におけるカラーテストの位置づけ、役割、は相当大きく、重要なものであるという認識をお持ちいただけたかと思います。

では具体的にどう対策をしていけばよいのか。

それは学年ごと、科目ごとに異なりますし、お子様一人ひとりのつまずきの度合いやつまずき方によっても取る対策が変わっていきます。具体的な対策につきましてはまた別のコラムにて事案ごとにご紹介させていただければと思います。

「発達障害×中学受験」関連コラム

プロ家庭教師ジャンプで私立中合格を目指して中学受験対策に励んでいる小学生のほとんどは、実は入会時のカラーテストの点数が30点~50点/100点くらいの状況です。発達障害やグレーゾーンの子供(特に不注意優勢型)にとって、公立中学校での学習や生活は決して楽な世界ではないようです。学習に不安を抱いている方にこそ中学受験をおすすめします。

学習関連コラム

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