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情緒級ゼロクリップマーク

東京都の特別支援学級(情緒級と特別支援教室)(発達障害)

2024.8.19

特別支援学級

特別支援学級には知的級と情緒級と2種類のクラスが存在しています。(情緒級:発達障害など知的な遅れはないものの情緒面で特性ある児童が在籍できるクラス。「自閉症・情緒障害特別支援学級」が正式名称)

一昔前、東京都の公立小学校は、知的級は充実して設置されているものの情緒級はかなり希少でした。( 2023年の時点 では大阪府の小学校には「情緒学級」が2687学級設置されている一方で、都内では167学級に留まっています。 )

自分の在籍する小学校に情緒級がない場合は、情緒級が設置されている別の小学校へ通う必要がありました。これがかなりの負担(保護者にとっても送迎をする必要があるなど)となっていました。

世の中はインクルーシブ教育の時代です。東京都も「発達障害のある児童だけが遠くの学校へ出向いて授業を受けることはよろしくない」と考えたのでしょうか(勝手な想像ですが)

そしてついに2018年、東京都独自の「特別支援教室」が爆誕したわけです。

特別支援教室を簡単に説明します。従来の通級指導学級では、対象の児童の多くが在籍校を離れて他校に設置された通級指導学級に通う必要がありました。かなりの距離を移動しなければならないエリアも数多くありました。

そこで、全ての公立小学校に「特別支援教室」を設け、児童は自分の在籍する小学校にいるままで、逆に教える側の教員が各小学校へ出向いて指導をするような体制(※)ができました。

(※)教員不足もあって全ての小学校に特別支援教室専門の教員を配備することはできないため、近い場所にある3~4つの区立小学校を1個のブロックとし、その中の1校を「拠点校」と位置づけ、その拠点校にいる教員がブロック内の学校を巡回して指導しに行く、という体制です。

拙い図で説明しますと、

通級、特別支援教室

このようなイメージです。

特別支援学級(情緒級)のある小学校だと在籍は情緒級でずっとそのクラスで授業を受けられますが、この特別支援教室はあくまで週1~3時間だけそこで授業を受け、基本は普通級(別名通常級・一般級)で皆と一緒に授業を受ける形になります。メリット・デメリット様々ありますが、当該児童たちにとって移動負担なく従来の通級指導が受けられるようになったというのはとても良いことだと個人的には思います。(令和3年には全ての公立中にも特別支援教室が設置完了しました)

ただ、やはり「特別支援学級の情緒級を設置して欲しい!」という保護者の声も多く、例えば世田谷区では令和7年4月から2つの小学校(玉川小学校と京西小学校)で自閉症・情緒障害特別支援学級が開設されます。特別支援教室での指導だけでは十分な成果が出ず、常時少人数の学習環境が必要な児童のために作られるみたいです。


東京都の情緒固定級(2025年3月時点)

渋谷区ホームページ
令和7年4月から自閉症・情緒障害特別支援学級(固定)を常磐松小学校に開設

世田谷区ホームページ
自閉症・情緒障害特別支援学級(固定):
多聞小(ひだまり学級)、旭小(こもれび学級)、池之上小(にじいろ学級)、烏山小(せせらぎ学級)、船橋小(おおぞら学級)
喜多見中学(E組)、世田谷中学(I組)

目黒区ホームページ
自閉症・情緒障害特別支援学級(固定):五本木小学校(4組)、目黒中央中学校(しいの木学級)

杉並区ホームページ
自閉症・情緒障害特別支援学級(固定)はない

大田区ホームページ
自閉症・情緒障害特別支援学級(固定):大森東小学校
令和7年4月~嶺町小学校、蒲田中学校

文京区
自閉症・情緒障害特別支援学級(固定):
小日向台町小学校、駒本小学校、茗台中学校

港区ホームページ
自閉症・情緒障害特別支援学級(固定):赤坂学園赤坂中学校

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