手伝わない
切り替えるのが苦手②(発達障害)
前回は授業開始時の切り替えが上手くできない生徒さんについて紹介しました。今回はそんなU君に切り替えてもらうために作ったルールをいくつか紹介します。
①勉強道具の用意は必ず自分で行い、荷物も自分で持っていく
これまではおもちゃなどを持っている時には筆箱や宿題のプリントを自分で持っていかないことがありました。しかし学校へ行く時など自分の荷物は自分で用意できるようにならなければなりません。自分で用意をすることで勉強へ頭を切り替えられるよう、お母様には勉強道具の準備は一切手伝わないようにお願いしました。
②勉強部屋に入ってドアを閉めたらもう別の部屋には行けない
U君は自分が気になったものや、私に見せたいものを思い出すと突然「ちょっと待ってて!」と言って勉強の途中でも部屋を出て取りに行ってしまうことがありました。そのため、勉強の時間は切り替えなければならないことを身につけてもらうため、授業が始まる前に「このドアを閉めたらもう荷物は取りに行けないけど、忘れているものはありませんか?」と何度か確認してから授業を始めることにしました。
まずはこの2つのルールをU君と一緒に決め、守れるように毎週徹底して確認をしました。最初のうちは授業が始まる前に部屋を何度も行き来したり、お母様や私に「荷物運ぶの手伝って」と頼んだりしましたが一切手伝わず自分で最後まで準備をしてもらいました。1,2ヶ月続けていくと私が家に着くとすぐに準備を始めることが増えてきました。手伝わないというルールを決め、自分で準備する習慣をつけることで切り替えることを少しづつ身につけてもらえました。
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