褒める意味
親の言葉で子供は変わる(発達障害・不登校)
不登校のお子さんを持つ親御さんは「子供の将来を考えると心配で仕方がない」など多くの不安を毎日抱えているかと思います。「無理をさせず、子供が自分から動くのを待ちましょう」とよく聞きますが、それでは時間だけが過ぎてしまい、親も子もどんどん追い込まれてしまいます。
不登校の原因は様々ですが、どの子にも共通して言えることは親が思っている以上に子供は自らを追い詰め、自信を持とうにも持てなくなっているということです。
特に多いのが
- 人間関係(他者との関わり合いへの不安)
- 勉強(自身の学力への不安)
- 体調(①や②が原因であったり、起立性調節障害といった身体の機能的なものが原因であったり様々です)
が挙げられます。さらに、そういった子供は①②③など自覚していたとしても、それを親に相談することを大変恥ずかしく感じ、焦りや不安を隠そうとします。特に思春期にあたり小学生高学年〜高校生あたりにかけては、反抗的な態度で一切会話を拒絶したりするケースもよくあります。
何も聞かされていない親からしてみれば「こっちはこんなに考えているのに、本人は楽観的に見える」と、子供を説得しようと強く当たってしまいます。あるいは「本人が苦しんでいる姿を見て何もしてあげられないことを申し訳なく思う」と哀れんだり同情して好き勝手させてしまったり。反抗期だと、もうなにも話すことすらできず、親も八方ふさがりになってしまったりします。
子供にとっては親との繋がりがとても大きいものです。外との関わりがあまりない不登校の子にとっては、なおさらです。その親に少しでも否定された、同情されたと感じるとさらに口を閉ざしてしまいます。
逆を言えば、親の自分に対するちょっとした褒め言葉や前向きな態度、表情などが子供の気持ちを少しずつですが、前向きにしていくこともできるのです。それは反抗期であっても変わりません。
「そんな上手く褒められない」「明るく楽しく振る舞うなんて無理だ」と悩まれているお母様、お子様の行動面を観察して、感謝の言葉を言うだけでも十分なのです。
この一言だけでも、子供は変わります。
「うちの子は何もやらないから褒められない」と仰るお母様。では感謝ではなく尊敬を示してみてはいかがでしょう。
お子様の特技を褒めるのです。ゲームやアニメに詳しいなら、「〜についてはほんと詳しいね。」と言ってから、それに関して前向きな質問をしてみてはどうでしょう。お子様から、お子様の詳しいことについて、「教わってみる」。
いずれにしても、不登校の子が少しずつでも前に進むためには、他の誰でもない、親の褒め言葉が必要なのです。親のほめ言葉さえあれば解決できるわけでは決してありませんが、自己肯定感を育むための一番力になることが家族との関係性だということだと考えてもらえればと思います。
そしてもしもお子様が小学生か中学生であれば、義務教育として学校で勉強をさせることが親の義務(義務教育とは子供が教育を受ける義務ではなく、親が子供に教育を受けさせる義務、という意味です)ですので、その勉強面でのサポートは我々プロの家庭教師にお任せいただければ大丈夫です。進路の相談、進学への不安、勉強のやり方、提出物管理、ノートの取り方、ワークのお手伝い、全力でサポートいたしますので。
以上、心の強さを育てる一番の栄養は親からの言葉、というお話でした。
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