向き合う
すべてのことに意味がある!!(発達障害)
『割り算』
発達障害の子の中には自分の意思や感情を伝えるのが苦手で「何を考えているのかわからない」と勘違いされてしまう子もいます。ご家庭でも「何言ってるかわからない!」とか「もっとハッキリ喋りなさい!」と叱ってしまう事もあるかもしれません。しかし彼らが発する言葉、表情、態度にはひとつひとつしっかり意味があるのです。
以前小学生の生徒と割り算の筆算を学習していた時、生徒が急に「(某敵キャラクター)!!」と叫びだしました。その子の苦手な単元でもあったため、集中力が切れたのかと初めは思いました。普通であれば勉強に関係ないことですから注意をするところですが、「(某敵キャラクター)がどうしたの?」と尋ねると、しきりに割り算の割る数を指差すのです。どうやらその生徒の中では割る数⇒割る者(悪者)⇒某敵キャラクターだったようなのです!!私はそれを逆手にとり、割られる数は主人公、割る数は某敵キャラクターとして教えていきました。
すると生徒の理解度が上がったのはもちろんのこと、生き生きと楽しそうに授業を受けてくれるようになったのです。
発達障害の子には独創的で豊かな発想力を持った子が多くいます。個性豊かで、その表現方法も様々です。一見意味のなさそうなことであっても、何か強いシグナルを発していることがあります。それを理解しようと試みることで生徒との信頼関係を築き、安心して学習出来る環境を作り出していくのです。私たちプロ家庭教師のジャンプはひとりひとりの一挙手一投足までしっかり向き合い、その子に合った学習法をご提案します。
『漢字』
字を書くのが面倒くさい、早く終わらせたいからパパッと書いて終わりにしてしまう、そもそも字が上手く書けないから書きたくない…などなど、小学生くらいの生徒のなかには、字を書くことを嫌がる子が多くいます。
どのようにすれば字を書くことに抵抗が無くなるのかと、ご家庭から相談を受けることも多くあります。
「しっかり綺麗に書きなさい!」
「どうして丁寧に書けないの?」
と、叱りつけてしまうこともあるかもしれませんが、多くの場合効果がありません。もともと書くのが嫌なのに、怒られながら練習しても楽しくないからです。
ひとつコツとして、いくつか字を書く練習をさせた後に「今書いた字の中で、ナンバーワン!一等賞!の字はどれだろう??」と声かけをしてみて下さい。本当に字を嫌がる場合は絵や図形でも良いと思います。すると、書いたものの中に「おっ!ちょっとイイカンジに書けたかも!」と思えるものがあるはずです。不思議なことにその後は自然と練習量が増え、次第に抵抗感もなくなっていきます。そして何より練習中の笑顔が増えます!「上手く書けてるものもある!やれば出来るかも!」という自己肯定感と一等賞を狙う面白さが生まれた結果だと思います。
『約数』
先日、小学生の生徒と約数の勉強をしていた時のこと、、、
生徒「先生!約数は兄弟って考えたらいい?」
どういうことかなぁ〜と説明をしてもらうと、、、
想定外でした!!約数が兄弟に見えていたなんて、なかなか我々では思いつかないです。更に、、、
生徒「兄弟だって思ったら約数を見つけ忘れる事もなくなりそう!!」
確かにその通りですね!ただ約数を見つけるだけならつまらないですが、兄弟と思ったら愛着も湧きますし^ – ^
私「もちろんいいよ!その方が楽しくお勉強出来るもんね!」
生徒「やったー!!」
にっこにこで喜んでくれました^ – ^ヤル気も出てきて、その後のやった公約数、最大公約数もバッチリ!小テストも100点満点でした。
約数と兄弟なんて関係ないよ!などと言ってしまう事もあるかもしれません。しかし生徒1人1人考え方は様々ですからその子に合った教え方は常に模索し続けています。
この先どんなアイデアが飛び出してくるのか、、、とても楽しみです。
こうしたコツの発見は、私自身、授業中の生徒とのやり取りの中で発見することが本当に多いような気がします。きっかけは生徒が発した些細な一言だったりします。本当に一挙手一投足必ず何かしらのヒントがあるよなぁ〜と日々感じています。
そして新たに見つけた“魔法の声かけ”を他の子に使ってみて反応を見ながらひとりひとりに合ったやり方を常に考え続けています。
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