社会の接点
社会的な自立(知的障害の子供)(発達障害)
プロ家庭教師のジャンプには、発達障害の子供だけでなく、様々な状況、特性を持つ子供たちがいます。発達障害、知的障害、肢体不自由、場面緘黙など、子供ひとりひとりの特性に合わせて授業をしています。
今回はその中で「知的障害を持つ子供への指導」について書きたいと思います。
知的障害といっても、軽度、中度など度合いも違えば、自閉症と知的両方持つ子供もいます。手帳を取得している子供もいれば、取得したくても指数が基準に達していないなどでもらえない子供もいます。公立の特別支援学級へ進む子供もいれば、特性に合う私立中を目指す子供や特別支援学校への入学を希望する子供もいます。
皆さんそれぞれ状況も目標も異なります。
ただ、一つ共通しているなぁと思うことがあります。
それは、『親の想い』です。具体的には、『将来、自分たち(両親)が年を重ねて子供が社会的に自立をしなければならなくなったときに、自分の力でなんとか生きていけるようになってほしい』ということ。
社会的自立
『社会的自立』とは、どんなことなのでしょう。僕が考える社会的自立は、例えば
- 一人で買い物にいけるようになってほしい。
- 一人で電車に乗れるようになってほしい
- 挨拶や感謝の言葉、基本的なコミュニケーションマナーを身につけてほしい
など、行動面や人との関わり面での対応力がまずあると思います。
それらを身につけてもらうためには、
1.一人で買い物にいけるようになってほしい
→地図を見て場所までたどり着けること
→お金のお札や硬貨の種類や使い方がわかること
→スーパーなどでのマナー、ルール
2.一人で電車に乗れるようになってほしい
→乗り換え含めた運賃の計算、例えば180円と280円なら500円で足りるのかどうか
→交通系ICカードの使い方
→車内マナー、ルール
3.挨拶や基本的なコミュニケーションマナーを身につけてほしい
→日常生活で用いる様々な言葉の意味の理解
→日常生活で用いる熟語の読み方
などが必要になると思います。
つまり、算数(小1〜小4までの概念と小数を除いた計算力)、国語(言葉の読みと意味)、社会(地図)がとっても大切になってきます。
それらを、いろんな教材を使って楽しく授業でやっています。
時には僕が店員さん役を演じたり、時には生徒に道に迷って目的地を聞く人の役になってもらったり。
今もちょうど、社会的自立をテーマに指導している生徒を3人みていて、うち二人は同じ中学2年生で、二人ともに、『3割引きって高いの安いの?』『どのくらい安いのかな?』『割合ってなんだろう』『50%オフっていくらになるのかな?』といったとても難しい単元を教えています。
言葉よりも写真や図解、絵で見せてわかりやすく話すように心がけています。
最近だとタブレットやパソコンで動画を一緒に見ながら、実際の風景を確認したりもしています。
急な立ち歩きがあったり、チックが出たり、かんしゃくを起こしたり、興味がすぐ他に移ったり、と集中がなかなか保てないこともありますが、それでもみんな僕との関わりを家族以外の第三者として、社会の接点として、大切に思ってくれています。
また、僕は僕自らが笑顔で楽しく勉強を教える姿勢がとても大切だと考えています。普段、他人からあまり褒められたり笑顔で人とやりとりする機会の少ない子供にとっては、僕が笑顔で楽しんでいる姿を「先生は僕(私)といるこの時間を楽しんでくれている」と想ってくれます。これこそ、子供の自己肯定感につながるわけです。言葉は耳に入ります。どんな励ましや誉め言葉も、目から入る他人の笑顔には勝てません。聴覚より視覚での記憶がはるかに強烈で思い出にも残ります。だから楽しんで教える、というよりむしろそもそも学ぶことは楽しいことだと僕自身が小学生時代に学校の先生から教わったから、自然とやっています。
これからも子供たちやその親の想いに心から賛同し、協力を惜しまない姿勢を持ち続けていきたいと思っています。
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プロ家庭教師のジャンプには発達障害(学習障害やADHD、自閉スペクトラム、軽度知的障害など)を抱えた生徒さんの指導に豊富な経験があります。
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