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「覚えるための勉強」とは?(発達障害)

2020.8.30

夏休みの宿題として、よく漢字や英単語の練習が出されます。

「夏休み明けにテストをするのでよく復習しておくこと」という、いわゆる「提出しなくてもよい宿題」として出された生徒さんが「提出しなくてもいいからやらない」として休み明けテストでひどい点を取ってくることは想像に難くないかと思います。

しかし、「それぞれ5回ずつノートに練習して提出すること」というように、「必ず書かなければならない提出用宿題」が出ている生徒さんでも、何も指示を出さないと休み明けの漢字(または単語)テストで失敗してしまうことが多々あります。きちんと決められた回数はこなしているにもかかわらず、テストの点数が伸びないのは何故でしょうか?

その理由の一つは、「練習の作業化」にあります。

「覚えること」ではなく「回数分のマスを埋めること」が先行してしまった時にありがちで、音楽やテレビをつけながらただマスを埋めていったり、2、3日で全ての単語(漢字)の練習を終わらせてしまったりと、およそ覚えられるとは思えない方法で宿題を進めてしまいます。

漢字でも英単語でも、「覚えよう」という意識のもとで練習をしない限り、どれだけ書いたとしても頭には入っていかないのです。

もう一つは、「セルフチェックの省略」にあります。

たとえ「覚えよう」と意識をしながらマスを埋めきったとしても、宿題が終わった時点で頭に入っているかは判断が出来ません。そのため、宿題分の練習が終わったら一度全ての漢字(単語)のテストを行い、書けなかったものを再び練習してからテスト、また書けなかったら練習してテスト……という要領で出来ないものを潰していき、本番のテストが近くなったら改めて全ての漢字(単語)が書けるかセルフチェックを行わなくてはいけません。

しかし、この流れを省略してしまうことで、「多分覚えたからテストもいけるはず」という曖昧な自信でテストに臨み、「思ったより書けなかったなー」という感想に終わってしまう生徒さんが多いのです。

長期休みに単語や漢字の宿題が出た場合は、上記の点に注意をして、「テストできちんと点を取れる」練習をするようにしましょう!

 

漢字の覚え方については、今泉先生コラム「漢字の覚え方」もお読みください。

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