九九
小2のかけ算九九(発達障害)
小学2年生になるとこの時期のかけ算九九が大きな山場となります。かけ算九九は大人になっても使う知識なので、とても大切であることは皆さんもご存知でしょう。しかし、他にも小学2年生にとってかけ算九九が大きなポイントとなる理由がいくつかあります。
理由1:初めて迎えるであろう大量の暗記!
今までにも覚えることはたくさんあったと思いますが、今回は81個もの九九を数ヶ月で覚えなければなりません。これだけの量を覚えることは初めての子が多いと思います。なかなか覚えられず苦労する生徒さんも少なくありません。
理由2:のちの重要単元に繋がってくる!
かけ算九九が完璧に覚えられていないと、その後の単元にも支障が出てしまいます。以下に挙げる例は、実際に私が今までに受け持ったことのある生徒に起こったことです。
・小学3年生の割り算でかけ算九九がわからず答えを間違えてしまう。
・小学5年生の子で、約分するときにすぐにかけ算九九が出てこなくて時間がかかる。
・中学3年生の子で、公式を用いて因数分解をするときにかけ算九九が思いつかず苦戦する。
このように、九九を間違えることが今後何年も先の単元でミスの原因になってしまうことになりかねません。
かけ算九九がとても重要な単元であることは理解して頂けたのではないかと思います。
それでは、どのようにしてこの大量暗記を必要とする単元を克服すればいいのでしょうか?一番確実な方法は、シンプルに毎日暗唱の練習を繰り返すことです。単純ですが、やはり毎日コツコツと積み上げた努力は裏切りません。また、やり方も重要です。
聴覚認知を利用した口で唱えて耳で聞く方法や視覚認知を利用した目でみて辿り探していく方法どちらを優先するか。
段ごとの上がり九九、下がり九九、バラバラ九九のやり方をどうしていくか。
基本的には口で唱えて目で見ながら、一つの段を一から九まで順番に言えるようしていき、そのあとにランダムで問題を出していきます。その次は段をまたいでランダムにしていき、全ての九九でパッと答えが出るようになればひとまずOKです。あとは1から最後までを百ます計算などでタイムアタックでおこなったり、9×9=81から逆に読む練習をしたりするなどもあります。
かけ算九九はその後の他の単元の多くに影響する、とても重要な単元です。ここでしっかり覚えてしまいましょう!
必見! 発達障害ブログ
- 発達障害と特別支援学級(高田先生)
- 発達障害と中学受験(高田先生)
- 中学受験「偏差値50」2科目か4科目か(高田先生)
- 中学受験「偏差値40台」応用問題(仲間先生)
- 中学受験『算数の計算ミスは致命傷になる』(高田先生)
- 発達障害と漢字の覚え方(今泉先生)
- 発達障害と英単語の覚え方(高田先生)
- 勉強ができないのは発達障害のせい?(尾崎先生)
- 発達障害とWISC知能検査(今泉先生)
- ワーキングメモリと勉強(高田先生)
- 発達障害と志望校選び(鎌田先生)
- 発達障害とカラーテスト(深澤先生)
- 発達障害と白黒思考(岡田先生)
- 発達障害と小学生の算数(儘田先生)
- 発達障害と小テスト(山中先生)
- 発達障害と親の言葉(高野先生)
- 発達障害と不登校(島田先生)
- パズルで簡単!楽しく身につく漢字学習指導法(鎌田先生)
- 発達障害と漢字の必要性(高田先生)
- 発達障害とケアレスミス(儘田先生)
- 漢字を覚えられないのはなぜ?(田中先生)