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映像化クリップマーク

『図解で理解』〜視覚認知〜(発達障害)

2020.8.20

 


①はじめに


歴史や古典文学、理科などにも応用できる勉強法があります。特に発達障害やグレーゾーンなどでWISC【知覚推理】>【言語理解】の生徒さん必見です!

その勉強法とは、、、タイトルにもう既に答えが書いてありますね笑

そうです。『図解』です。

では何をどう図に表すのか。

それは『人間関係』です!

大きな紙に色分けして

「登場人物」、「所属」、「関係性」、「背景」、「感情」、そして「ビフォーアフター」を出来事順に書いていきます。まるで一つの映画を観るような授業が始まるわけです。

といっても私たちプロ家庭教師ジャンプの生徒さんたちは、勉強がとっても苦手でそもそも図を書けない子が多いので、我々が面白おかしく興味が持てるように図を書いてあげます。視覚認知優位の子供にとっては教わったことを頭の中で『映像化』する、ということになります。この『映像化』はワーキングメモリーを補う学習法として効果が証明されています。

 


②歴史で図解!


例えば、、鎌倉幕府。

源頼朝と源義経の兄弟対決や、後鳥羽上皇(京都の天皇方)と北条政子(鎌倉幕府)の承久の乱対決など、私が頼朝や、後鳥羽天皇、政子になりきって感情込めてストーリーを展開させていくと、生徒さんたちは爆笑しながら話に聞き入ってくれ、図に見入ってくれます。

北条政子な私:「御家人どもよ、よ〜くお聞きなさい!あなーたたちが今幸せに暮らせているのは誰のおかげ?そーよ!今は亡き頼朝様の海より深く山より高〜い、ご恩のおかげでしょー!ならば今よ!今!いつやるの!そう!今よ!今こそ憎き後鳥羽天皇をやっつけるのです!」

御家人たちな私:「そうじゃった!そうじゃった!オイラたちが生きてるのは頼朝様のおかげじゃ!京都へ攻めるぞー!エイエイオー!」

後鳥羽天皇な私:「ぐぬぬぬ、政子めー。蹴散らしてやるわ!」

解説者な私:「こうして1221年、北条政子vs後鳥羽天皇の争い、承久の乱が起こりました。戦いは御家人たちが一致団結した幕府軍の大勝利。さて、負けた後鳥羽天皇は、、、どうなったと思う?」

生徒:「えっと、、殺された?」

解説者な私:「いえ、二度と悪さをしないようにと、島根県の隠岐へ島流しとなりました。そして第二第三の後鳥羽天皇が出現せぬよう、京都を監視するため六波羅探題(ろくはらたんだい)が設置されたのです。ポイントは承久の乱のあとに六波羅探題ね。六波羅とは京都の地名です。探題とは部署や機関のことです。渋谷にある警察は渋谷警察、豊洲にあるららぽーとは豊洲ららぽーと、六波羅にある探題は?」

生徒さん:「六波羅探題!」

一問一答すると、驚くくらい理解してくれて正解してくれます笑

歴史は流れを押さえることが大事、と言われてもどうやってその流れを押さえるのかがわからない生徒さんにとって、教科書で文字を追うような勉強法よりも、このように図にして書いたほうが100倍頭に入っていくみたいです。

 

続きます。

最初に触れたとおりですが、『図解で理解』は歴史だけでなくこれは古典や理科でも応用できます。

 


③理科で図解!


理科なら、そうですね。最近ですとみんなが苦手な「イオン」で図解しました。

イオン戦士は普段は普通の人間(陽子と電子が釣り合っている状態)ですが、ひとたび敵が現れると、「電子アターーック!!!」と叫んで電子爆弾を投げます。私は元バレーボール部なので電子爆弾が球でそれをアタックする感じで説明します笑

そして電子が身体から一つなくなった瞬間、つまり電子アタックをした瞬間に、イオン戦士はイオンに変身するのです!

みたいなことをイオン戦士の絵を書いて説明していくわけです。

視覚認知

 


④古文で図解!


では古典はどうでしょう。

古典なんかは相手が高校生になるため、そういう戦士物シリーズでは通用しなくなりますが、、。

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」

こちらは、平安時代に清少納言が書いた『枕草子』の冒頭の一節です。小学校から高校まで、学校ごとに様々な国語の教科書が使われていますが、ほぼ全ての生徒さんが一度はこのフレーズを習います。私も今までに何度も『枕草子』を教えてきましたが、どの生徒さんからも「つまらない」「訳せても何を言ってるのか分からない」という話をよく聞きますし、私自身も学生時代はあまり面白く思えませんでした。

それは何故でしょうか?

その答えは、『枕草子』の構成にあります。
『枕草子』は「あるある話」と「宮仕え中の体験談」という二つの内容で書かれています。

「あるある話」の面白さは、それを読んだ(聞いた)人が「分かるー!」と感じるところにありますが、『枕草子』に出てくるのは「平安時代のあるある話」であるため、現代の私達には全く共感できないのです。

例えば、『枕草子』では「うつくしきもの(=可愛いもの)」に「瓜にかきたる児の顔(=スイカに描いた子供の顔)」を挙げていますが、生徒さん達からすると「そもそもスイカに顔なんて描かないし!」という、言わば「ないない話」になってしまう訳ですね。また体験談の方は「清少納言の周りの人々との自慢エピソード」ですから、他人の自慢話をただ読んだところで、何も楽しくないのは当然でしょう。

しかし、これらを歴史の登場人物と絡めて勉強すると、一気に生徒さん達の興味が膨らみます。

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高校生には説明が少々小難しくはなりますが、、「清少納言が仕えていたのは中宮定子という一条天皇の奥さんで、その恋敵の中宮彰子に仕えていたのが『源氏物語』を書いた紫式部!定子の父親が藤原道隆という人で、彰子の父親が道隆の弟で、あの有名な藤原道長!父親同士、娘同士、お付きの者同士で皆ライバルだったんだね!半沢直樹でいうと中宮定子が中野渡頭取で清少納言が伊佐山部長、紫式部は大和田常務なわけだよ!」と図に表しながら(私も生徒も半沢直樹をたまたま観ているので少し触れつつ)説明すると、「道長は知ってるー!」「紫式部って清少納言と仲悪かったんだー!」「平安時代は奥さん二人いても良かったんだね!」「めちゃわかるー!てことは中宮彰子は三笠副頭取!うける〜!」など、様々な反応を返してくれます。「知らない人の自慢話」には興味が無くても、「自分が知ってる人達の関係」には興味が湧くものです。

 

ですので、私が古文を教える時でも歴史みたいに、「現代語訳」や「文法」だけでなく、必ず「登場人物の関係性」を図に書いて説明するようにしています。テストに出そうな内容をただ覚えるのではなく、その背景にも目を向けることで、その作品だけでなく他の作品でその人物が出てきた時にも興味が湧き、知識が繋がるようになっていくのです。

自分の中でのキャラ設定が決まってしまえば、古文の内容が頭の中で「映像化」出来るようになりますので、是非お試しください!

 

また、このような授業をご希望されているかたは是非一度私たちプロ家庭教師のジャンプにお問い合わせください。楽しくわかりやすい授業をお約束いたします。

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