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勘では無理クリップマーク

文法なくして英語は解けぬ(自宅学習)

2017.2.8

今年のセンター試験も終わり、高1高2の生徒さんは初めてセンター模試を受けたという人も多かったのではないでしょうか。恐らく一番多くの生徒さんが受験するのが「英語」でしょう。文系だけでなく、理系でも英語が必須の大学は多いので、勉強にも力が入ってくることと思います。

今までに様々なタイプの生徒さんの英語への取り組み方を見てきましたが、
「筆記は苦手だけど、耳が良いからリスニングはとれるよ!」
「何となく言いたいことは分かるから、読解なら何とか!」
など、「文法」を使わずにどうにか点数を取りたいと願う生徒さんが多かったため、改めてセンター英語における「文法」の大切さについてお話したいと思います。

勿論リスニングが出来るに越したことは無いのですが、筆記の配点200点に対してリスニングは50点。
中にはリスニングを加味しない大学もあり、リスニングを入れた上で200点に換算してくれる大学だとしても、リスニングの割合は全体の2割に留まります。
どう頑張っても筆記で取らないことには始まりません。

大問1は発音または強勢ですので「文法」らしさは無いとしても、大問2は語彙及び文法の選択問題、大問3は3つのパーツを組み合わせて正しい文にするものですが、文法を理解していないとどのパーツを組み合わせればいいのか全く分からないような問題です。

大問4~6は読解要素が強いものの、そこにゆっくり時間をかけるためには、大問3までを出来るだけ早く終わらせてしまわなければなりませんし、文法が理解出来ていない状態で読解問題に臨むのだとすれば、信じられるのは自分の単語力と勘しかありません。
学校の小テストくらいであれば勘が外れてしまっても大きな痛手にはならないかもしれませんが、自分の進路がかかっている舞台で、勘だけに頼りたいと思う人がどれだけいるのでしょうか?

「読解で頑張る」のは勿論構いませんが、ライバル達の多くが「文法を頑張った上で読解も頑張る」という気持ちでいるということを、どうか忘れないようにしてください。

センター試験は数年ごとに内容に変更がありますが、変更された年の問題は、基本的な文法をしっかり押さえられていれば苦戦せずに済む問題が大半です。逆にそれまでコツや慣れだけで解いてきていたのであれば、簡単な英文であることに気付けずパニックになってしまうでしょう。

高校英語文法の多くは、中学で習った英語の続きです。完全に初めて習う内容は、意外なほどに少ないのが実情です。とっつきやすい単元も多いはずですので、「文法なんて」と思わずに、もう一度基礎から見直してみるのは如何でしょうか?

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