方程式?
中学受験が終了した方へ(指導方法)
受験シーズン真っ只中です。そのうち、静岡県内の中学受験は概ね終了しました。目標としていた中学校に合格した生徒の皆さんと保護者の皆様、おめでとうございます。しかし、中学受験は生徒さんの人生の中の大きな分かれ目の一つですが、同時に生徒さんの長い人生の中の分かれ目の一つに過ぎません。皆さんの人生をより充実したものにしていくために、合格した中学校で、次の目標に向かってより一層の努力を重ねてください。
また、残念ながら目標としていた中学校に合格できなかった皆さん。悔しかったと思います。落ち込んでいる方も少なくないでしょう。ですが、合格を目指して積み重ねた努力は決して無駄にはなりません。1つ具体例を挙げてみましょう。
【問題】スーパーでりんご4個とみかん5個を買うと合計830円です。りんご2個とみかん7個だと730円です。りんご1個、みかん1個はそれぞれいくらでしょうか?
保護者の方や中学生2年生以上の生徒さんが読んだ場合これは「連立方程式の文章題」と考えられると思います。しかし、これは中学受験の問題です。まだ習っていない連立方程式を使ってはいけません。一方、中学受験の勉強をしてきた小学6年生の皆さんならば(受験した中学の出題傾向によっては、勉強していないかもしれませんが)、これは「消去算」の問題だと考えるはずです。
この「消去算」の様に、中学校で「方程式」の文章問題として習う問題の多くを、中学受験の勉強では「特殊算」として習います。そして、中学校で初めてこういった問題を見る生徒さんの多くはこの「方程式の文章題」に苦戦します。「中学校の文章題は何て難しいんだ」と感じることも多いです。しかし、それらを「特殊算」として習っていた中学受験を経験した生徒さんたちの目には「あれもこれも方程式で解ける。なんて便利なんだ」と映るでしょう。勿論、皆が皆、そこまで上手くいくとは限りませんが、中学受験の内容と中学数学をリンクして考えられるか、教えられる指導者に学べば、中学受験に向けて重ねた勉強は大きなプラスになります。中学受験はあくまで多くの分かれ目の一つ。次の分かれ目となる高校受験に向けて、改めて努力を重ねていきましょう。
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