声がけ案②
声がけを考える②(指導方法)
テンポを保ちつつ集中してもらうために【声がけ】について考えていこうと始めたシリーズ(?)
第2弾は『注意の声がけ』です。
ところで注意って必ずするものでしょうか?
プロなのだから注意しなくてもうまく生徒さんを盛り上げていけるのでは?どちらの意見もあると思いますが、私自身の答えとしては、注意は必要だと考えています。
私が思う注意とは、叱るということではなく『何に気をつけて、何ができるようにならなくてはいけないのか』という意味です。そのためには教師側も準備をしなくてはいけません。
具体的な声がけとしては『ゴールを示しておく声がけ』です。
①今日は〇枚のプリントが全部マルになるまでやるよ!間違えたものは先生と直してマルにするまでやるよ!(〇枚が終わるまでやるよ!と言ってしまうと、終わったからいいじゃないかとなります。『どうなったら終わりか』を示しておきます。)
②はい!次にいつ始めるか確認するよ!
あの時計の長い針がここまできたら、先生が合図をします。そうしたら椅子に戻ってきて座ってください(この時、生徒さんに言い直してもらうこと。認識を同じにしてから始めます。私は保護者様に話をして、時間を測る時だけは自分の携帯のアラーム機能を使うことにしています。生徒さんにスタートを押してもらうと時間のズレも防げます。音が鳴るので生徒さんの意識がこちらに向きます。それでも戻ってこない時には注意できます。)
③授業の始まりと終わりに『お願いします』『ありがとうございました』をお互いに言うようにする。
(これにより「指導中」とそれ以外が区別されます。『ありがとうございましたが無いうちは授業中だよ!』と話すことができます。)
他にも色々と効果はありますが、基本的に『先に言っていないことを後から注意すると、生徒さんは反発する』と考えてください。例えばプリントをやるとだけ言っておくと、間違い直しをさせる時に弊害が起こることがあります。生徒さんはきちんと「やってくれて」いるからです。間違い直しまで含めてプリントをやるってことだよとそこで話しては、いわゆる後出しです。こうなるともうコントロールが利きません。認識は、生徒さんと共有して初めて効果があると考えてください。
〇〇してねーと言われてやったら、違うよ!ここはこうするんだよ!と言われて嫌な気持ちになる・・・これは大人でもある話ですよね。ですが意識しないと知らずにやってしまうものなのです。「認識を同じくする」これ大切ですよ!
次回はちょっと声がけとはズレますが『認識を同じくするための発問』を考えたいと思います。
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