新入社員に
自信を持って伝えられること

私とジャンプの出会いは大学卒業の前後、ジャンプがまだアルバイトの派遣を行っていた時代です。大学の目の前に事務所があり、スタッフの仲の良い姿や職場の雰囲気を見ていたので好印象を持っていました。大学を卒業して入社した会社は体調を崩してしまったため半年ほどで退社しましたが、ハローワークで求人を見つけて「あの職場ならまた頑張れるかもしれない」と思い、ジャンプに入社しました。以前とはスタッフの顔ぶれも変わっていましたが、パートの方に助けてもらいながら新しい上司との関係を築いていきました。

私は結婚を機に東京へ移住することになりました。ジャンプは栃木支部での採用で、東京から栃木支部への通勤は難しかったので、慣れ親しんだ職場とも別れを告げなければなりません。上司にその旨を電話で報告すると、電話を切って5分もしないうちに本部から連絡があり「東京に来てゼロから仕事を探すのも大変だと思う。それならジャンプを辞めずに東京支部に異動するという選択も考えてほしい。」という話をいただきました。その話をしてくださったのは、栃木まで毎週足を運んで私を研修くれた常務でした。後になって知った話ですが、常務は社内で転勤の許可を取る前に先に私に連絡をしてくれたようです。この時の嬉しさは一生忘れないと思います。

栃木を離れて東京で暮らすことになりました。それまでは車で移動することがほとんどで、都内の電車で移動することに慣れるまで少しだけ時間がかかりました。東京勤務になって半年ほどで、正社員のプロ家庭教師として採用された新入社員が入ってきて、先輩社員として女性社員のサポートを担当することに。彼女たちの輝かしい学歴もさることながら、振る舞いや言葉遣いも自分自身の同時期とは比べものにならないほど優秀でした。東京の職場で半年しか経っていない私が彼らに自信を持って伝えられることは「この会社は個人の事情まで考えてくれる」ということでした。何年もかけて築いた仕事を手放さずにいれたこと、移住した東京で改めて仕事を探さなくてよかったことを、マネージャーになったいまでも感謝しています。

女性が選択する
プロ家庭教師という仕事

結婚、出産、育児とライフステージが変化する女性にとって、プロ家庭教師という仕事は「女性に優しい職業」だと思っています。自分自身が結婚・移住というライフステージの変化の中でこの仕事を続けられたので、その点は自信を持って言えます。指導のスキルや考え方を身につければ一生の宝になるし、実は女性教師は男の子にも女の子にも人気です。社員同士の情報交換やアドバイスで技術を磨くこともありますが、プロ家庭教師は基本的に個人の力が発揮される業務です。ジャンプでは教師が事務作業や電話応対といった指導以外の仕事はする必要がなく、担当する生徒の指導に真摯に向き合えるのであれば、直行直帰のスタイルでも問題ありません。オンラインでのミーティングや会議も取り入れたため、身体的な変調が起こりやすい年齢や状況にあっても対応しやすい職業なのです。

首都圏を中心にジャンプの女性社員は増えています。入社ケースも様々で、新卒採用はもちろん、私のように他社を少しだけ経験してから入社する第2新卒もいれば、未経験で採用された社員もいます。「高校生の科目は不安だけれど、発達障害の生徒と接した経験を活かしたい！」と弊社で活躍している社員もいます。女性社員で最も多いのは20代ですが、長く勤めて30歳の節目をジャンプで迎えた社員もたくさんいます。昨今では出産や育児による休暇取得が増えています。ただし、この仕事は小さな子供がいても前と同じようにできると言い切れるほど簡単な仕事ではありません。また、母となった本人がそれを良しとするかどうかは分かりません。そういった女性ならではの要望や問題にこれからどう向き合っていくのかは大きな課題ですが、私が自分の仕事を認められて柔軟な対応をしてもらったように、もっと、もっと、ライフステージの変化にも柔軟に対応できる職場であったらいいなと思っています。

私はプロ家庭教師とマネージャーを兼任し、生徒と社員を相手に仕事をしています。生徒に向き合うのと社員に向き合うのとでは、違う種類の仕事のように思えますが「今できることを考え、提案・実践する。」ことが大切なのは、相手が生徒でも社員でも同じです。目の前にいる人が素敵な未来を歩んで行けるように考え抜くこと、それを少しでも良い形で提案や結果にできた時に嬉しさを感じます。2020年から首都圏の生徒を対象とした中学受験や進路相談のセミナーの企画・運営を任されることになり、教育業界全体の動向を捉え、それを伝えることにやりがいを感じています。